「オニツカタイガーとアシックスの関係」表面上は別ブランドのように見えるこの2つですが、歴史をたどると、共通の創業者やブランドの原点が浮かび上がってきます。
また、どっちが先か、一緒なのか別なのかという疑問に加え、名前の由来、創業者である鬼塚喜八郎の理念、そしてなぜ人気が続いているのかといった点も気になるところです。
この記事では、オニツカタイガー アシックス 関係の深い歴史を丁寧にひも解きながら、それぞれのブランドがどのように分かれ、どのように再び戦略的に連携しているのかをわかりやすく解説しています。
さらに、ブランド復活の背景や海外展開、人気モデルの魅力に至るまでを網羅。どちらが先に誕生したのかといった基本情報から、なぜ人気が再燃しているのか、創業の思いや名前の由来まで、深く知ることでブランドの価値がより明確になる内容になっています。
- オニツカタイガーとアシックスの関係は歴史的に深いつながりがある
- どっちが先かといえば、オニツカタイガーがアシックスの原点
- 名前の由来や創業者の理念がブランドに色濃く反映されている
- アシックスと棲み分けしながら世界的ブランド戦略を展開中
- 復活後のオニツカタイガーは海外展開とファッション性で再注目さ
オニツカタイガーとアシックスの関係・歴史とブランドのつながり
オニツカタイガーとアシックスの関係を語るには、まず日本のスポーツシューズの始まりに目を向ける必要があります。現在では別ブランドのように見える両者ですが、実は深い歴史的なつながりがあり、ひとつのルーツから派生した兄弟のような存在です。この章では、「一緒なのか別なのか」「どちらが先なのか」などの疑問を解消しながら、創業者の理念やブランドの変遷をたどっていきます。現在の人気と世界的評価にもつながる背景を理解するために、まずはその“起源”を押さえておきましょう。
オニツカタイガーとアシックスは一緒なのか別なのか

オニツカタイガーとアシックスは、企業としては「同じ会社」に属しています。オニツカタイガーはアシックスが展開するブランドのひとつであり、実際にはブランド名が異なるだけで、両者の母体は同じです。ただし、消費者の立場から見ると、それぞれのイメージやラインアップには明確な違いがあるため、あたかも別会社のように認識されることも少なくありません。
両者の違いを簡潔に整理すると、以下のようになります。
項目 | オニツカタイガー | アシックス |
---|---|---|
主なジャンル | カジュアルファッションシューズ | スポーツシューズ全般 |
ブランド展開 | レトロ・クラシック重視の復刻系 | 最新テクノロジーを活かした機能重視型 |
ターゲット層 | 若者やファッション感度の高い層 | アスリートや日常の快適さを求める層 |
デザイン傾向 | ビンテージ、ストリート系、個性派 | 機能美、軽量性、フィット感 |
このように、同じ会社の中でも、用途やファッション性によって異なる方向性を持たせて展開しているのが特徴です。ブランドとしての個性はしっかり分かれているものの、根本には「同じルーツ」を持つ兄弟ブランドだと理解することが大切です。
オニツカタイガーとアシックスのどっちが先か
歴史をひも解くと、先に誕生したのは「オニツカタイガー」です。1949年、元陸軍軍人の鬼塚喜八郎が神戸で創業した「鬼塚商会」がその始まりでした。彼が立ち上げたスポーツシューズブランドがオニツカタイガーであり、戦後の日本において“スポーツで若者の未来を育てる”という理念のもとに生まれました。
一方で「アシックス」という社名は、オニツカタイガー誕生からずっと後の1977年に登場します。実は、鬼塚商会はその後、他の2社(ジルソン、ユニオン商事)と合併し、新たな社名「ASICS(アシックス)」として再編されました。このとき、オニツカタイガーの名前は一度表舞台から姿を消し、ブランドとしては休止状態になります。
つまり時系列で見ると、
- 1949年:オニツカタイガー誕生
- 1977年:アシックスとして企業統合
- 2002年ごろ:オニツカタイガーブランドが復活
という流れになります。現在ではアシックスの中で、オニツカタイガーは“クラシック・ライフスタイルライン”として再び脚光を浴びており、元祖でありながら新鮮な存在として人気を集めています。オニツカタイガーの方が先であり、アシックスはその発展形ともいえる企業体なのです。
創業者・鬼塚喜八郎が築いたブランドの原点

オニツカタイガーとアシックスの始まりを語る上で、創業者・鬼塚喜八郎の存在は欠かせません。彼は戦後まもない1949年、「スポーツを通じて青少年を健全に育成したい」という思いから、神戸にて「鬼塚商会」を立ち上げました。これが後のオニツカタイガーの出発点です。
鬼塚氏が最初に手がけたのは、なんとバスケットボールシューズでした。当時の日本にはまだ本格的なスポーツシューズが存在せず、すべて手探りの状態でしたが、彼は改良と試行錯誤を重ね、吸盤のようなソールを持つ画期的な靴を開発。これが国内スポーツ界で話題となり、ブランドの基盤を築くきっかけになりました。
鬼塚氏の理念は「健全な身体に健全な精神が宿る」という信念に根ざしており、この言葉はのちのアシックス(ASICS)の社名の由来にもつながっています。ASICSは、ラテン語の“Anima Sana In Corpore Sano”(健全な身体に健全な精神が宿る)の頭文字から取られたものです。
つまり、現在のアシックスとオニツカタイガー、両ブランドに共通する“スポーツを通じて人を育てる”という思想は、鬼塚喜八郎の熱意と行動力に端を発しているのです。その精神は、今なおブランドの根底にしっかりと息づいています。
オニツカタイガーという名前の由来
「オニツカタイガー」というユニークな名前は、創業者・鬼塚喜八郎の名字「鬼塚(Onitsuka)」に由来しています。そして「タイガー(Tiger)」という単語が付けられたのは、靴の強さ・俊敏さ・スポーツ性を象徴するためでした。ブランド名そのものに、創業者の情熱とスピリットが込められているのです。
鬼塚氏は、日本発の世界に通用するスポーツシューズブランドを作ることを目指していました。そのため、国際的にも通じる単語である「タイガー」を組み合わせることで、ブランドの響きに力強さとインパクトを加えたのです。実際に、海外展開を見据えたブランディング戦略としてもこのネーミングは成功し、多くの人々の記憶に残るアイコンとなりました。
また、タイガーという言葉にはスピードやパワー、しなやかさといったアスリートの理想像を重ねる意味も含まれています。これにより、単なる商品名ではなく、ブランドそのものがアスリートの精神と重なる象徴的な存在になったと言えるでしょう。
現在では、オニツカタイガーのロゴやサイドラインのデザインも「タイガー=力強さと美しさ」を体現したものとして、多くのファンに愛されています。ブランド名のルーツを知ることで、その一足が持つ物語にもより深い価値を感じられるようになります。
アシックスの社名の意味と誕生の背景
アシックスという社名は、ラテン語のことわざ「Anima Sana In Corpore Sano(アニマ・サナ・イン・コルポレ・サノ)」の頭文字を取ったものです。この言葉は「健全な身体に健全な精神が宿る」という意味で、創業者・鬼塚喜八郎のスポーツに対する理念をそのまま表しています。
この社名が誕生したのは1977年。当時、鬼塚が率いていたオニツカ株式会社は、スポーツ用品商社のジルソン、ユニオン商事と合併し、新会社「アシックス株式会社」として再出発しました。これにより、それまでのオニツカタイガーのブランド名はいったん消え、アシックスが企業名として前面に出ることになります。
アシックスという名前は日本語ではなく、国際的にも使いやすく覚えやすいため、世界進出を意識したグローバル戦略の一環でもありました。1970年代後半、日本のスポーツブランドが世界市場で存在感を高め始めたタイミングと合致し、この社名は海外展開を加速させる上でも効果的な役割を果たします。
つまり、アシックスという名前はただの略語ではなく、「理念」と「未来志向のブランディング」が融合した象徴です。オニツカタイガーから始まり、より広い世界へと羽ばたくために選ばれたこの社名は、今もなおブランドの信念を体現し続けています。
オニツカタイガーとナイキとの意外な関係
オニツカタイガーとナイキ、一見まったく別のブランドに見えますが、実はナイキ誕生の裏にはオニツカタイガーの存在があります。ナイキの前身である「ブルーリボンスポーツ(BRS)」は、1960年代にアメリカ市場でオニツカタイガーのシューズを販売していた正規代理店でした。この関係が、のちのナイキ誕生へとつながっていくのです。
1964年、後のナイキ創業者となるフィル・ナイトとビル・バウワーマンは、日本の高品質なランニングシューズに注目し、オニツカタイガーと契約を結びます。彼らはアメリカ国内での販売権を得て、オニツカタイガーの製品を広めることでビジネスを成長させていきました。
しかし1971年頃、両者の間で販売契約をめぐる対立が起き、ブルーリボンスポーツはオニツカとの関係を解消。その後、自社ブランドとして立ち上げたのが現在の「ナイキ」です。つまり、ナイキはオニツカタイガーを販売することからスタートし、そこから独自ブランドへと進化したという歴史を持っています。
この関係はスポーツシューズ業界の大きな転換点とも言え、オニツカタイガーがなければ、今のナイキは存在しなかったかもしれません。意外にも深い歴史的つながりがあるこのエピソードは、スポーツブランドの進化を語るうえで非常に重要なトピックです。
ブランド分裂から統合に至るまでの経緯

オニツカタイガーとアシックスは、現在では同一企業が展開するブランドですが、その間には分裂と統合を繰り返した歴史があります。ブランドとしての軌跡を時系列で追うと、経営戦略や時代背景に沿ってどのように形を変えてきたかが見えてきます。
以下に、主な流れを表にまとめました。
年代 | 出来事 |
---|---|
1949年 | 鬼塚商会(のちのオニツカ株式会社)が設立される |
1960年代 | アメリカでオニツカタイガーの販売が拡大(BRSと提携) |
1977年 | オニツカ、ジルソン、ユニオン商事が合併しアシックス誕生 |
1980〜90年 | オニツカタイガーの名称はブランドとして一時休止 |
2002年 | オニツカタイガーとしてブランドが再スタート |
〜現在 | アシックス内のクラシックラインとして展開、世界中で人気に |
この経緯から分かる通り、オニツカタイガーは一度ブランド名として表舞台から消えた時期がありました。しかし、2000年代初頭に“レトロブーム”と“ジャパンブランド”の再評価が進む中で、クラシックモデルを中心に復活。ライフスタイル志向の若年層や海外ファッション市場でも注目を集め、アシックス本体の戦略にも新たな広がりをもたらしました。
ブランドが一度休止されたことにより、逆に“復活劇”が話題となり、長く愛されるブランドとしての印象が強まったとも言えるでしょう。オニツカタイガーの魅力は、こうした歴史の深みと時代に合わせた柔軟な戦略に支えられています。
オニツカタイガーとアシックスの関係を知ると見えてくる人気の理由
これまでの歴史をたどると、オニツカタイガーとアシックスの関係は単なるブランドの違いではなく、日本のスポーツ文化やファッション史にまで影響を与えてきた深い繋がりがあることが分かります。そして現在、その関係を知ることで、なぜ今オニツカタイガーがここまで再評価され、人気を集めているのかも見えてきます。
このセクションでは、両ブランドがなぜ高い評価を得ているのか、どのように世界市場に展開しているのか、そして今後どのような動きを見せていくのかに注目しながら、人気の理由と展望を掘り下げていきます。ファッションとしての価値だけでなく、文化や戦略という視点からも読み解いていきましょう。
なぜオニツカタイガーは今も人気があるのか

オニツカタイガーが現在も高い人気を保っている理由は、単なる“懐かしさ”にとどまりません。復刻ブームやレトロファッションの流行といった外的要因だけでなく、ブランドそのものが持つ価値と戦略的な展開が、長年にわたり支持を集める原動力となっています。
人気の理由をわかりやすく整理すると、以下の通りです。
- クラシックなデザイン性
1960〜70年代のデザインを忠実に再現したモデルが多く、流行に左右されにくいスタイルが特徴です。ヴィンテージ感と現代的なシルエットが絶妙に融合しています。 - 上質な素材と日本らしい仕立ての良さ
レザーやナイロンなど、素材の質感や仕上げが丁寧で、海外ブランドとは違う「日本製ならではの繊細さ」が際立っています。 - ファッションとの親和性が高い
スニーカーでありながら、きれいめコーデやモード系にも合わせやすく、若者から大人まで幅広い層に愛されています。 - セレブや海外インフルエンサーの着用で注目度アップ
アジアだけでなく、ヨーロッパ・アメリカなどでも高い評価を受け、国際的なブランド価値が年々向上しています。 - アシックスの技術をバックボーンに持つ機能性
見た目はクラシックでも、履き心地やクッション性は現代のスニーカーと同等。日常使いでも快適です。
このように、オニツカタイガーは“過去の焼き直し”ではなく、過去と現在を融合させた現代的クラシックブランドとして、進化を続けています。ファッション性・品質・機能性の三拍子がそろった存在として、多くの人に選ばれ続けているのです。
オニツカタイガーの復活と世界的ブームの背景
2000年代初頭に復活を遂げたオニツカタイガーは、単なるノスタルジーブランドではなく、世界的なファッショントレンドに乗る形で、急速に注目を集めていきました。とくにヨーロッパやアジア圏を中心に、ストリートファッションやセレクトショップでの扱いが増え、若年層の間で「洗練されたレトロスニーカー」としての地位を確立します。
この世界的ブームの背景には、以下のような要因が重なっています。
- 復刻ブームとレトロファッションの再燃
2000年代以降、70〜80年代のアイテムが再評価され、オニツカタイガーのクラシックなシルエットが支持されました。 - 『キル・ビル』での着用が話題に
映画『キル・ビル』で主演のユマ・サーマンがオニツカタイガーを着用したことで、海外でも一気に認知度が拡大しました。 - ファッション業界との積極的なコラボ展開
アンドレア・ポンピリオなどのデザイナーとのコラボレーションにより、ファッションブランドとしての価値を高めました。 - アジアマーケットでの需要拡大
韓国・台湾・中国など、感度の高い都市圏でブティック展開を強化。現地のトレンドセッターたちがこぞって着用するようになりました。 - アシックス本体のグローバル戦略との連携
スポーツシーンではアシックス、ライフスタイル分野ではオニツカタイガーと住み分けたことで、ブランド全体の価値が上昇しました。
このように、オニツカタイガーの復活は偶然ではなく、「時代に合わせた再構築とブランディング」の成功例といえます。国内外で“日本ブランドの新しい形”として、いまや確固たるポジションを築いているのです。
アシックスとの棲み分けとブランド戦略
オニツカタイガーとアシックスは、同じ企業が展開するブランドでありながら、それぞれ異なるターゲットと役割を担っています。明確な棲み分けを行うことで、両ブランドは競合することなく市場を広げ、ブランド価値を高める戦略を取っています。
それぞれのポジションと特徴を以下の表で整理します。
項目 | オニツカタイガー | アシックス |
---|---|---|
主な目的 | ファッション性とライフスタイルの提案 | スポーツパフォーマンス向上を追求 |
ターゲット層 | 20〜40代の男女、感度の高い都市型ユーザー | アスリート、部活動層、日常の健康志向層 |
商品コンセプト | レトロ・クラシックデザイン | 機能性・テクノロジー重視 |
展開チャネル | セレクトショップ、都市型直営店 | スポーツ量販店、アスリート専門店 |
メインアイテム | スニーカー、アパレル、アクセサリー | ランニングシューズ、競技用ギア全般 |
このように、アシックスは主に“競技シューズ”や“高機能スポーツウェア”として展開し、オニツカタイガーは“ファッション性を重視した日常使い”のブランドとして確立されています。
さらに戦略的なポイントとして、
- オニツカタイガーは限定品やコラボモデルを多く展開し、ブランドに希少価値を付加
- アシックスはランニング大会・スポーツイベントとの連携で信頼感を構築
という具合に、アプローチ方法も異なります。
両ブランドは“方向性の違い”を明確にすることで、それぞれの顧客層をしっかりとつかみ、市場全体を取りこぼさないブランド戦略を成功させています。結果として、アシックスという企業全体のブランド力が底上げされているのです。
人気モデルに見るデザインと機能のバランス

オニツカタイガーの人気を支えているのは、クラシカルな見た目と、現代のライフスタイルにフィットする快適な履き心地です。つまり、ファッション性と機能性の絶妙なバランスこそが、多くのユーザーに選ばれる理由です。
特に支持されている代表的なモデルを以下にまとめました。
モデル名 | デザインの特徴 | 機能面の特徴 |
---|---|---|
MEXICO 66 | サイドラインが象徴的なヴィンテージデザイン | 軽量かつフィット感に優れ、日常使いに最適 |
MEXICO 66 SD | MEXICO 66の上位モデル | クッション性・通気性が向上し、長時間でも快適 |
DELEGATION EX | 厚底ソールで現代的なボリューム感 | オーソライト中敷き採用で歩行時の安定性も抜群 |
TIGER CORSAIR | レトロなランニングスタイル | 厚みのあるソールで柔らかい着地感が特徴 |
GSM | テニスシューズ由来のシンプルかつ上品な印象 | クラシックながら、程よいクッションで疲れにくい |
これらのモデルは、見た目の魅力だけでなく、アシックスの技術力を活かした履き心地や耐久性でも評価されています。たとえば、MEXICO 66 SDはクラシカルな外観を保ちつつ、内部には最新のソール構造を採用。長時間歩いても疲れにくく、旅行や通勤など日常生活に溶け込む一足として重宝されています。
「おしゃれだけど歩きづらい」あるいは「機能的だけどデザインが野暮ったい」という悩みを解決するのが、オニツカタイガーの人気モデルたちです。ユーザーの“見た目も中身も”を満たすバランス感覚が、ブランドの大きな魅力となっています。
海外展開で広がるオニツカタイガーのブランド価値

オニツカタイガーは、近年ますます海外市場での存在感を強めています。特にヨーロッパやアジア圏のファッション都市では、ストリートカルチャーやモードスタイルの一部として受け入れられ、単なる“日本ブランド”という枠を超えたグローバルブランドへと成長を遂げています。
ブランド価値を押し上げた要因は、以下のような点にあります。
- 日本発のクラフトマンシップが評価されている
細部にまでこだわった縫製や素材使いが、海外のバイヤーや消費者に“高品質”として認識されており、メイド・イン・ジャパンの信頼性が高まっています。 - グローバルな都市での旗艦店展開
ロンドン、パリ、ソウル、バンコクなど世界主要都市に直営店を設置。地元アーティストとのコラボ企画や限定モデルも話題になっています。 - 文化的背景を活かしたプロモーション
和柄や日本建築から着想を得たデザイン展開、さらには伝統行事や侍モチーフを融合させたアイテムも、海外で“JAPANブランド”としての個性を発揮しています。 - 海外セレブやインフルエンサーの愛用が拡散力を持つ
SNSでの発信を通じて、ファッション感度の高い層にリーチし、ブランドの自然な拡張が進んでいます。
こうした展開は、単なる売上向上にとどまらず、「日本から世界へ伝えるカルチャー」としての立ち位置を確立しています。オニツカタイガーは、もはや国内市場だけで語れる存在ではなく、世界中でファンを広げる“文化をまとったスニーカー”へと進化しているのです。
オニツカタイガーとアシックスの関係まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事のポイントをまとめます。
- オニツカタイガーとアシックスは同じ企業による別ブランド
- オニツカタイガーのほうがアシックスより先に誕生した
- 創業者は鬼塚喜八郎で、戦後の日本からブランドを築いた
- オニツカタイガーの名前は創業者の姓と「虎」に由来する
- アシックスはラテン語の頭文字を使った社名で誕生
- ナイキはオニツカタイガーのアメリカ販売代理店が起源
- ブランドは一度休止され、2000年代に復活した
- 現在はアシックス内のクラシックラインとして展開されている
- オニツカタイガーはレトロデザインと機能性で人気を集めている
- アシックスとは目的やターゲットが異なり、棲み分けがされている
- MEXICO 66などの人気モデルはファッションと機能を両立
- 世界各国で直営店を増やし、グローバルブランドへ成長中
- 日本のクラフトマンシップが海外でも高く評価されている
- SNSやセレブの影響で若年層からも支持されている
- オニツカタイガーは今なお進化を続ける“文化系スニーカーブランド”