ノースフェイスの人気バックパック「ウラノス」と「テルス」は、登山やアウトドア好きにとって定番のアイテムです。
見た目は似ていますが、実は用途や機能性に大きな違いがあり、自分のスタイルに合ったモデル選びが重要となります。
本記事では、両者の違いや普段使いへの適性、機内持ち込み可否、そしてそれぞれがどんな人におすすめかを徹底解説します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ノースフェイス ウラノスとテルスの違い
ウラノスとテルスは同じノースフェイスのバックパックでも、使用目的や設計思想に明確な違いがあります。
まず最大の違いは、ウラノスがより本格的な縦走登山や重装備での長期山行を想定しているのに対し、テルスは週末の登山や日帰りハイクなど軽装備向けに設計されている点です。
ウラノスは耐久性の高い素材としっかりした背面フレーム構造を持ち、重い荷物を背負っても体への負担を最小限に抑える設計がされています。
一方、テルスは軽量で背負いやすく、通気性にも優れているため、気軽な山歩きやアウトドアレジャーに適しています。
また容量のバリエーションも異なり、ウラノスは65Lや70Lといった大容量モデルが主流であるのに対し、テルスは25L〜45L程度の中容量モデルが中心です。
価格帯もウラノスの方が高めで、ハイスペックな機能が詰め込まれている分、上級者や長時間行動を想定する人に人気があります。
さらに細かいディテールの違いとして、ウラノスはポケットの数やアクセスのしやすさ、ハイドレーション対応など、山での快適さを追求した装備が充実しています。
対してテルスはシンプルながらも必要最低限の機能を備え、初めての登山用バックパックとしても扱いやすい仕様です。
このように、ウラノスとテルスは見た目こそ似ているものの、用途や装備の方向性に大きな違いがあり、自分の登山スタイルや目的に合わせて選ぶことが重要です。
ウラノス25・35は普段使いにどう?

結論から言えば、ウラノス25・35は普段使いにはややオーバースペックな部分もありますが、使い方次第では非常に快適なデイリーバッグとして活躍します。
まずウラノスシリーズは登山用として設計されているため、背負い心地やフィット感、荷重分散性能が非常に優れており、通勤や通学、旅行といった長時間の移動にも対応できる体への負担が少ない構造となっています。
25Lモデルであれば、ノートパソコンや書類、お弁当などを収納するには十分な容量があり、雨蓋の下にあるメインコンパートメントは荷物の出し入れがやや面倒ではありますが、防犯性の面ではプラスになります。
また35Lモデルになると、より多くの荷物が入るため、ジムや仕事帰りの買い物、1泊程度の旅行にも使える万能性が魅力です。
ただしデザインはあくまでアウトドア志向で、街中でのファッションとの相性は好みが分かれるかもしれません。
また背面パッドやヒップベルトなどがしっかりしている分、電車内などではややかさばる印象を持たれることもあるでしょう。
その点を踏まえたうえで、快適さと収納力を重視する方には、ウラノス25・35は普段使いでも非常に頼れるアイテムになります。
特にアウトドア好きの方にとっては、日常とレジャーの両方で使える理想的なバックパックと言えるでしょう。
テルス35・45は普段使いにどう?
テルス35・45は普段使いにも対応可能なサイズ感と機能性を備えていますが、やはり登山用として作られている点を意識しておく必要があります。
まずテルスシリーズは軽量でシンプルなデザインが魅力で、35Lモデルは通勤や通学だけでなく、1泊旅行やジム通いなどマルチに使える容量があります。
雨蓋タイプではあるものの、ジッパー開閉式のポケットが複数あるため日常的な荷物整理にも便利で、特にPCや書類などの収納にも対応できます。
また45Lモデルになると収納力は抜群で、2泊3日程度の旅行やアウトドアギアの持ち運びにも対応できるレベルです。しかしながら、通勤電車や街中での利用を考えると少し大きめで、ヒップベルトなどの装備が邪魔に感じる場面も出てきます。
そのため、荷物が多めで普段から動き回る方、もしくは街でもアウトドアでも兼用したい方にはぴったりの選択肢です。
特に背面の通気性とフィット感の良さは、長時間の背負いにおいて快適さを実感できるポイントとなります。
つまりテルス35・45は、普段使いにも確かに対応可能ですが、快適さと収納力を重視するライフスタイルの方に特におすすめです
ウラノス、テルスは機内持ち込みできる?サイズ比較

結論として、ウラノスもテルスも25Lモデルであれば機内持ち込み可能な範囲に収まりますが、35L以上のモデルになると航空会社の規定によっては持ち込みできないケースが出てきます。
以下の表に代表的なモデルのサイズをまとめましたので参考にしてください。
モデル名 | 容量 | 高さ(cm) | 幅(cm) | 奥行(cm) | 機内持ち込み可否(目安) |
---|---|---|---|---|---|
ウラノス25 | 25L | 約55 | 約30 | 約20 | ○(可) |
ウラノス35 | 35L | 約60 | 約32 | 約25 | △(やや厳しい) |
テルス35 | 35L | 約55 | 約30 | 約23 | △(ギリギリ) |
テルス45 | 45L | 約65 | 約32 | 約27 | ×(不可) |
ウラノスはしっかりしたフレーム構造のため、荷物を詰めるとさらに厚みが出やすくなり、35Lでも機内に持ち込むには厳しい場面があります。
一方テルスは比較的柔軟性があり、35Lでも荷物の量を調整すれば機内持ち込みできる可能性があります。
ただし航空会社によって規定が異なるため、事前にサイズと重量を確認することが大切です。
旅行用途で確実に機内持ち込みをしたい場合は、25Lモデルを選ぶのが最も安全です。
ノースフェイス・ウラノスがおすすめの人

ノースフェイス・ウラノスは、長距離の登山や重装備での縦走を想定して作られたバックパックであるため、使用者のスタイルが明確に合っていれば、そのポテンシャルを最大限に発揮できます。
特におすすめなのは、まず第一に2泊以上のテント泊縦走を行う人です。
ウラノスは大容量かつ荷重分散性能が高いため、テントや寝袋、食料などを快適に運搬できます。
第二に、バックパックに多くの荷物を入れる傾向のある登山者や、山小屋泊でも余裕を持った装備を携帯したい人に最適です。
荷物の出し入れがしやすい多機能ポケット、ハイドレーション対応、頑丈な背面パネルなど、長時間背負っても疲れにくい工夫が凝らされています。
そして第三に、体力的に不安のある人にもおすすめです。
理由は、ウラノスは重量を腰でしっかりと受け止める構造で、肩への負担を軽減できるため、登山時の疲労感が大きく変わるからです。
日帰り登山や軽装スタイルには向いていませんが、「1つのバックパックでガッツリ山に行きたい」という人には理想的な相棒となるはずです。
つまりウラノスは、本格的な装備をしっかり背負って歩く人にこそおすすめのモデルなのです。
ノースフェイス・テルスがおすすめの人
ノースフェイス・テルスは軽量でシンプル、そして扱いやすい設計が特徴のバックパックで、アウトドア初心者から中級者まで幅広い層にフィットする万能型モデルです。
特におすすめなのは、まず第一に日帰り登山や週末のハイキングを楽しむ人です。
テルスは軽量で背負いやすく、荷物の量が少ない登山では非常に快適に使用できます。第二に、山行だけでなく普段使いも視野に入れてバックパックを探している人にも適しています。
35Lクラスであれば通勤・通学や小旅行にも十分対応できるため、1つで複数の用途をこなしたい人には理想的な選択です。
第三に、これから登山を始める初心者にもテルスは非常におすすめです。
装備はシンプルながら必要な機能はしっかりと備えており、価格もウラノスと比べると比較的手頃なので、最初の一歩として選ばれやすいモデルです。
また、背面の通気性が良く、暑い時期の登山でも快適に使える点も評価されています。
つまりテルスは「軽さ・使いやすさ・多用途性」を重視する人にぴったりで、登山デビューから日常使いまで活躍する、頼れるスタンダードモデルです。
ノースフェイス ウラノスとテルスの違いまとめ
ウラノスは重装備の縦走登山をサポートする本格派モデルで、高い耐久性とフィット感を求める人に適しています。一方、テルスは軽量で扱いやすく、登山初心者や日常兼用を考える人におすすめの万能バックパックです。自分の登山スタイルや使用頻度に合わせて、最適なモデルを選びましょう。迷ったときは、「どこで、どれくらいの荷物を運ぶのか」を基準にすると失敗しにくいですよ。